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ここでお腹を満たした後、銀座1丁目の奥野ビルへ。 設計は川元良一(同潤会青山アパートを設計) 築1932年、中央区の文化財に指定されているビルです。 スクラッチタイルの外壁、手動で開け閉めするエレベーターや、入口にドーンと置かれている金庫、錆びた階段手摺り、タイルの壁などなどノスタルジックなアイテムが普通に使われて、昭和初期にタイムスリップしたよう。 今でも3代目奥野さんが大家さんであり、管理人として常駐。 上写真はアンティークを扱うギャラリーの窓。 隣のビルが改築中で光りが入っているけれど、隣のビルがあった時は手が届くすぐそこがビルの壁だったそう。新しい建物が建ってしまったら、また壁がすぐそこに来るらしいので、この窓から光りが入るのは今だけ。 2つの棟が壁ひとつで繋がっている感じ。 壁のこちらと向こう対照に階段が配置されている。 これは当時の建築法、建築技術に関わっているのでしょうか? ここの入居者の皆さんこの建物に愛着を持っているようでした。 入居してから「ここに住んでいたのよ」と当初の入居者や以前の入居者が尋ねてこられるそう。 入居者の方にいろいろお話しを聞いた。 つい先日まで、建設当初から住んでいたおばあちゃんは、この建物で「髪結い」をしていた。 建設当初は住居棟だったし、その当時ではある程度裕福でハイカラでモダンな方達が分譲していた。 そのハイカラモダンな女性たちにハイセンスの着物にあった最新の髪を結っていただろう。評判の髪結い師に綺麗に髪を結ってもらった女性は、背筋を伸ばして銀座の街へ。自身もオシャレな髪結い師のお店は繁盛し大忙し。何十年も現役を貫き通したであろう。 髪結いをしなくなり随分経っても「髪結い」の看板はそのまま。 時代は21世紀、もう住居として使用している人はごくごく僅か。 ほどんどがお店や事務所、ギャラリーとなり、若い人が出入りするビルとなっていた。 おばあちゃんは、夢を持った若者達と話しをすることが若くいられる秘訣と積極的にコミュニケーションとったり、お世話を焼いたり。 その若い人達にとって90代の可愛いおばあちゃんは、みんなのアイドル的存在。 入居者たちも、おばあちゃんの姿が見えないと髪結いの看板のある玄関から「おばちゃ〜ん、元気〜」と声を掛けたり。 近年はこのビルも有名になってTV,雑誌の取材が入るようになった。 おばあちゃんは取材が大好きで、意気揚々と取材に応じていた。 幾つになっても身だしなみが大切とオシャレをして。 そのおばあちゃんがちょうど100歳になった年、 静かに眠るようにこの世を去っていった。 今はもう、その「髪結い」の看板はない。 ↑入居者の方のお話を聞いて。 一部想像部分もあります。 建設当初入居した方のモノクロ写真を見せていただきました。 居窓の外は銀座と思えぬ景色。当時にしたらハイカラだったであろうソファに座った着物姿の女性。浅く腰掛け、背筋をまっすぐに伸ばし、両足をきちんと揃えたその姿に、日本女性の美しさはこんな仕草なんだと改めて思った。 話しを聞いて、形見になってしまったというモノクロ写真を見て、涙が出そうになりました。 よき時代の建物にはよき時代の空気感が残っているものですね。 ずっと残してほしい建物です。
by claudia8
| 2009-04-05 15:47
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