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山形の平清水焼きで有名な地にある草木染めの工房へ伺いました。 こちらは、土曜日しかオープンしていない。それはその他の日程は作品つくりに回しているから。数週間前からご連絡をして金曜日に伺うことをお許しいただいた。 天井抜け平屋の日本家屋がギャラリーになっており、珪藻土壁と古い箪笥の什器にその空間の空気がすきっとしていた。ギャラリーの窓は椅子に座ると庭と裏山がきれいに見え、額縁の絵のように見えるよう計算された設計になっていた。一枚板の長テーブルが見事。 草木染めした「まゆ玉」を箪笥の取手に付けるアクセントがかわいらしい。 山形の名産、紅花染めのシルクの1回染め、2回染め、3回染めのグラデーションが実に美しかった。昔の人はこんな息を飲むような美しい色を身につけていたのだなと驚く。 ただ、汗をかいたらシミになる、日にあたると色褪せるというデリケートなもの。 昔は汗をかかない、日にあたらない上流層のごく限られた人が着たものだという。 確かに、光々とした照明の下よりも障子ごしの軟らかい光の中で見た方が自然だ。 それらの特性をわかって使用してほしいとのこと。これも何十もの工程を経て出来上がるもの。一生ものとして大切に使う心を持っていれば苦にならないだろう。 こちらの作り手は、1200坪の土地に草木染めに使用する草木を育てている。 草木から育て、採集し、何工程も経て染め上げるシルクや和紙の作品はどれも落ち着く。テーブルセンターや暖簾、ショールやスカーフは微妙な色合いで美しい。 通常は草木を育てている土地を見せないのだが(年1回、顧客だけ集まる時だけお披露目するとのこと)今回は、例外に見せていただくことになり、おまけにご案内してくださり、草木の説明までしてくれた。作り手はここが大好きだと仰った。1日中いても飽きないと。 そういう人から作り出される作品は、無理なく自然で温かい。長く愛用できるもの。 作り手はアーティストとしても 活躍されている。 ご自身は和紙が一番好きだそう。 こちらは草木染めした和紙のアート。 額に入れてアートとして楽しむ。 洗練されたフォルム。 2つとして同じものは出来ない 一期一会の傑作。 今回買い求めたのは、シルクの小物入れ。 旅先でアクセサリーを入れたりするのに丁度いい。 紺色=げんのしょうこ 桃色=びわ グレイ=月桂樹 抹茶色=生藍(きはだ) まゆ玉が1つづつ入っていた。 これは箪笥の取手につけよう。
by claudia8
| 2006-09-21 18:03
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