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月2~3回 作家企画展開催  『Style-Hug Gallery 』    器のギャラリー 原宿より西参道へ移転しました!
by claudia8
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中村明久陶展〜はじまります
中村明久陶展〜はじまります_d0023111_843519.jpg
中村明久陶展
2012年3月31日 Sat - 4月7日 Sat
11:00 - 18:00 (最終日 17:00)
★作家在廊日 : 3月31日Sat・4月1日sun
☆カードのお取り扱いはございません(振込対応可)


関東初となる軟陶の阿蘭陀、ガレナ陶の個展となります。

【軟陶とは】
比較的低火度で焼成した陶器
日本では楽焼、中国では唐三彩、ヨーロッパではデルフトなど。

18世紀初頭ヨーロッパで最初にカオリンを発掘し磁器を作ったのはドイツのマイセンでした。それ以前は磁器は作られておらず、いわゆる軟陶の器。現代でも人気の高いデルフトはこの時代の軟陶。
デルフトの写し作品を作られている作家さんもいらっしゃいますが、多くは低火度で焼成された軟陶ではありません。中村さんの阿蘭陀は約1100度で焼成される軟陶になります。


最初は抹茶碗。
軟陶の存在を知り、抹茶碗を軟陶で作ってみたところ、「味はまろやかになる」「手触りが柔らかい」「香りの立ち方がよい」など、軟陶ならではの良さを実感したそう。 日本では楽焼が軟陶に属するが、本来「器を手で持ち、器を愛で、香りを楽しみ、食を味わう」五感で食する日本人に適した器であっただろう。
食洗器にかけられる、オーブンに入れられる、使い勝手の面ばかり先行し、焼物を愛する感性に欠けてしまっている現代、五感で食することに目を向けてほしい。
陶磁器は割れるもの。
だからこそ扱いに気をつけ器はそっと置く。ひとつひとつの所作が美しくなると思うのです。
デルフト時代のアンティークは欠けていても、貫入だらけでも美しく柔らかい。
それこそ割れない器にはない魅力なのではないでしょうか。

中村さんの阿蘭陀に出会ったのは2年前。
清水さんのお宅で使われていたカップでした。
一瞬で心奪われたその器、ぜひ個展をと説得すること数ヶ月。
2012年桜の季節に。と快諾いただき実現します。
私自身もかなり楽しみな個展です。


<略歴>
1948年 京都生まれ
1971年 東京造形大学卒業
1971年 笠間にて焼物と出会う
1972年 遠州七窯朝日焼、十四代松林豊斉氏に師事
1978年 笠間にて築窯
1980年 京都にて築窯
1985年 この頃より李朝陶磁に魅せられ研究制作する
1987年 東京韓国文化祭において日韓交流展出品
1992年 京都にて有栖窯築窯
1995年 李朝粉引を軸にした個展活動を京都中心に始める
     以来、個展多数
     堅手の制作を始める
     瑠璃地の制作を始める
2002年 阿蘭陀の制作を始める
by claudia8 | 2012-03-21 08:46 | 中村明久
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